君津で はちみつを採取というか、搾取?してきました。
「はちみつ工房」さんは以前も君津市で営業していたのですが、2021/9/1に大井で「はちみつとミードのはちみつ工房」としてリニューアルオープンしました。
お店の名前にも入っている「ミード」とは、はちみつ酒のこと。中世ヨーロッパを舞台としたお話に度々出てくるため、一度は飲んでみたいと思っていたのです。
こちらの工房では養蜂から醸造、販売まで行っており、はちみつやミードができるまでの工程を見学させてくれます。
見学ツアーは無料な上に、14人までなら予約不要!混み具合や日によって異なりますが、2-30分おきに開催しています。
一回の時間はだいたい3-40分くらい。平日の方がゆっくりと回れるようです。
時間になったら店内左手に集合し、係の方の案内に従って上の写真左側にある焦げ茶色の建物に移動しました。
その間、みつばちの飼育やオス蜂のヒモっぷりについてお話ししてくれ、最初から興味を鷲掴みされました。
はちの巣がみつばちの意外なところから出る分泌物でできていたとは、、
建物の外では、蜂の巣箱から蜂の巣を取り出して見せてくれます。
こちらはガラスを隔てた屋内なので安心!
こうして取り出した蜂の巣から、今度は はちみつを搾取採取します。
この蜂の巣を右の遠心分離機の中にセットします→
遠心分離機のハンドルを回すと中の巣が回り、はちみつが筒の内側に飛びます。
ドロッドロのはちみつが垂れていくのがなかなか面白かったー。運が良ければ回させて貰えるかもしれません。
こうして採れた生はちみつともいうべきものを、小さじで舐めさせて貰えました。
(多分)未加熱のせいか、甘いのにすっきりとしたエグみのないお味でした!
この後ははちみつ酒の醸造施設のある本館へ戻ります。
ワインの醸造所をワイナリーと呼ぶように、はちみつ酒(ミード)の醸造所は、「ミーダリー」と呼ぶそうです。
はちみつ酒は1万4千年ほど前から知られる最古のお酒で、ヨーロッパを中心に広まったようです。
日本では縄文時代が始まる少し前くらい。
原材料は古くからはちみつと水、酵母だけで、ワインに近い製造方法。ただビールの様に長期間の熟成はさせないそうです。
そのためか白ワインやビールに近い味わいで、アルコール度数は高めです。こちらでは10%あるそうなので、炭酸水などで割ってもいいかも。
原料となるはちみつの花によって風味が変わるそうで、りんごやオレンジの花から採れたはちみつでも作っているとのこと。
どんなツマミが合うのか質問してみたところ、ドライフルーツやチーズなどがよさそうで、肉には合わないだろうとのことでした。やっぱり白ワインに合うものならいけるのかな?
以上が見学ツアーの概要でした。
店内ではこちらで作った製品の試食や試飲ができるのですが、説明を聞いた後だと余計に美味しく感じます。
アカシアや蕎麦、オレンジといった花から採れたはちみつを食べ比べたり、蜂蜜レモンジュースを飲ませてもらったり。
はちみつ酒もプレーン、りんご、オレンジの3種類が用意されていたのですが、この後運転があったため試せず。く、くやしい。
仕方なく3種類のミニボトルセットとはちの巣入のはちみつをお土産に買いました。
帰ってからプレーンを飲んでみましたが、白ワインに甘さを加えた感じで、日本酒にも近いかも。
結構甘いけど、自然な甘さとキリッと立った味が楽しめます。
匂いは糠(ぬか)やクヌギの樹液のようなほんのり酸っぱい系でした。
現代のお酒よりも洗練されていない感じはしますが、太古の酒って感じもあってよいですね。
あと、ツマミには白ワインと同じ様に、燻製チーズやマロングラッセ、干し無花果などがおすすめです!
今回一人で伺ったのですが、見学ツアーは他の参加者もいなかったためにマンツーマンでした。
でも、とっても丁寧に説明してくれましたよ!
スタッフの皆さんの接客もよく、気持ちよく買い物ができました。
商品の種類がもう少しあると嬉しいのですが、総じて満足感が高かったので、ぜひ行ってみて!
2021年6月まで君津市皿引にあった「はちみつ工房」はGoogle Mapでは閉業となっているのでご注意を。Google Mapでは君津市大井「はちみつとミードのはちみつ工房」と表示されています。
※撮影にはお店の方からご許可を得ています。